2014年11月15日土曜日

宮部みゆき原作「ソロモンの偽証」が映画化 新人女優・藤野涼子が学校内裁判で真実を暴く

11月12日、2015年映画春より公開予定の映画「ソロモンの偽証」の製作報告会見が明治記念館で行なわれ、出演者の藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、尾野真千子、そして成島出監督と、原作者の宮部みゆきが登壇した。 本作はベストセラー作家・宮部みゆきの最高傑作と謳われている小説「ソロモンの偽証」を、「八日目の蝉」などの成島出監督がメガホンを取った。ベテラン俳優陣と本作の為に1万人にも及ぶ候補者の中からオーディションで選ばれた新鋭33人で製作に挑み、主人公・藤野涼子を演じる新人女優が劇中と同じ役名で女優デビューすることも発表された。 初めての会見に臨んだの藤野涼子さんは、「このような場に立つことは初めてで、緊張してうまく喋れないかもしれないですが、どうぞよろしくお願いします。」と挨拶した。 今回のオーディションでは、1万人という人数もさることながら、課題曲の審査では「その曲を口づさんで、そこで自殺を思いとどまる演技をしてください。」などの難しいシチュエーションが突然与えられるなど、業界内でも前代未聞の険しいオーディションと話題になった。二次選考に残った500人を対象に約2ヶ月にわたってワークショップを開催し、役も決まらぬまま行なわれた演技レッスン等を経て、審査が実施された。最終的には、三次選考に残った60人が演技やカメラテストで配役され、33人の出演者が決まった。 藤野涼子さんは主役に選ばれた時の感想と役柄について「知らせを聞いたときは喜びというよりも緊張が先でした。演技の経験も少ないですし、大役を務められるのか不安でした。藤野涼子は人のことを良く考えて行動する役なので、そこを心がけて演じました。」と話した。 同じくオーディションで主人公の同級生役に選ばれた石井杏奈さんは「すごくうれしくて、自分が演じるのが想像できないくらいでした。影のある役ですが、涙のシーンは本当に気持ちを入れて演じました。」と話し、「母親役を演じてくださった永作博美さんはテストでも本気でやってくださって、監督からも永作さんみたいな女優さんになりなさいと言われました。永作さんのような素敵な女優さんになりたいなと思って演じていました。」と大先輩に感銘を受けたことを明かした。 藤野涼子さんも母親役の夏川結衣さんについて「初めて会った時からずっと緊張していた気がします。ある時夏川さんからいただいた言葉があって、自分でずっと念じていました。どんな言葉かは心に秘めておきたいので、皆さんで想像してください。」と話した。 原作者の宮部みゆきさんは原作のキャラクターの名前が芸名として使用されることについて「成長してこんな立派になれて"名前くらいで良いならどんどん使って!"という想い。作家冥利につきます。」と満足そうだった。 最後に成島出監督は「素晴らしい原作に出会い長い時間かけて全身全霊を注ぎ込んだものが、フィルムに落とし込めていると思います。楽しみにしていてください。」と意気込んだ。 藤野涼子さんも「私たち中学生キャストが前代未聞の学校内裁判を一生懸命演じています。劇場公開を楽しみにお待ちください。」とアピールした。 ■『ソロモンの偽証 前篇・事件』『ソロモンの偽証 後篇・裁判』 原作:宮部みゆき(新潮文庫刊)/監督:成島出 出演:藤野涼子 板垣瑞生 石井杏奈 清水尋也 富田望生 前田航基 望月歩 佐々木蔵之介 夏川結衣 永作博美 小日向文世 黒木華 尾野真千子 配給:松竹 http://youtu.be/AttAV6FZ-JI (C)2015 「ソロモンの偽証」製作委員会 ■関連ニュース 宮部みゆきの代表作映画化「ソロモンの偽証」の主演が発表 新人女優が役名でデビュー (2014年10月31日)
■関連リンク 映画『ソロモンの偽証』オフィシャルサイト 続きはこちら(元サイトへ)

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