2018年7月24日火曜日

【工藤綾乃インタビュー 1】ドラマ『インベスターZ』で中国人役に「経済学部に通ってるのをはじめて仕事に活かせたかな」

放送中のドラマ『インベスターZ』(テレビ東京/金曜深夜24時52分~)にレギュラー出演している女優の工藤綾乃さん。原作は2013年~2017年まで講談社・週刊モーニングにて連載。投資をテーマにしながらも、身近なお金に関する疑問から結婚や就職の意味までを描き出し、楽しみながら有益な情報が得られるという作品だ。

舞台は「道塾学園」という全国屈指の進学校。しかしこの学園はなぜか、入学金、授業料が無料。それは裏で学年トップの生徒たちが投資で金儲けし、そこで得た利益が学園の運営資金になっているからなのだ。そんな物語の中で工藤さんは、 道塾学園の投資部で中国からの留学生・リン・コウメイを演じている。

--今までいろんな役を演じてきた工藤さんですが、中国人役というのはさすがにはじめてですね。工藤さんが考えていた、日本に来ている中国人のイメージって?

「最初は、片言で話される日本語にクセのある方が多いという印象でした」

--「~あるヨ」みたいな? リンちゃんのビジュアルもわかりやすい中国人という感じですね。

「そうですね、"日本人が思い浮かべる中国人"みたいな感じだから、中国の人から見たら『あんなんじゃないよ』って怒られそう。パンダのリュックまで持っていますから(笑)」

--確かに。リンは漫画好きで、デフォルメされた中国人のキャラクターを好んでいるという設定はあるみたいだけど。そんなリンちゃんってどんな性格の女の子?

「めっちゃ明るい感じでみんなの会話をかき回したりだとか、社長の名前を呼び捨てにしたりだとか、結構ドスがきいているキャラクターです」

--自分史上でもかなりぶっ飛んでいる役柄?

「はい。今まで個性が強い役が多かったのですが、こんなに明るくて、天然で、天真爛漫という役はなかったです。すごく自由に生きてきた女の子だと思うので、そういう感じがセリフや芝居の中から感じてもらえると思います。

--そして驚かされたのは、工藤さんの髪型が今回大きくイメージチェンジしました。前髪があるのって何年ぶり?

「小学4年生以来だから12年ぶりくらいです。今回の役のために前髪を作りました。今回オーディションだったんですけど、2月くらいに役が決まって、それで衣装合わせのときに最初ウィッグを出されて、『これ付けて』といわれたのですが、『だったら切ったほうがいいんじゃないですか』という話になって」

--前作の連続ドラマ『新宿セブン』(2017年10月~)のときには、キャバクラ嬢役ということで、人生で初めて髪を染めたのも大きな転機だったと思いますが、今回は12年ぶりの前髪。役に合わせてどんどん新しい髪型にしていけるというのがいいですね。

「嬉しいです。次はショートにしたいです!(笑)」

--おお、それは工藤綾乃史上で革命的ですね。そして今回のドラマで扱うのは"投資"というテーマ。投資の経験というのは?

「全くないですね。でも私、大学が経済学部なんですけど、周りで経営や投資、仮想通貨とかそういうのに興味があって話題にしている子が多くて、わりと身近な言葉ではあったのかなと思います」

--経済学部なら、今回のドラマで台本に出てくる言葉がちんぷんかんぷんということもないですよね?

「投資という部分に関しては専門用語も多いんですけど、でも社会の流れとか経済の回り方とかを勉強していたから理解しやすかったです。初めて経済学部に通っているのが仕事に活かせたかなと思います(笑)。台本を読んで少し勉強すれば理解できるという感じではあったので。このドラマは投資のことやお金のことについて学べる内容なんですよ。詳しくない方にも、テロップなどでわかりやすく専門用語の説明をしている。だから私自身もすごく勉強になりました」

--そして今回高校生の役ということで、また若返りましたよね

「黒髪で前髪ぱっつんだから、現役に見てもらえるかな(笑)。でも、今回はみんな実年齢が20歳以上で、一番年下で主演の清水尋也くんの19歳。周りが同世代ばかりで、本当の高校に行っているみたいで撮影は楽しかったです」

--前作のドラマ『新宿セブン』では、最初は緊張していたという話もありました。主演の上田竜也さんにも最初は怖くて話しかけられなかったけど、撮影が進むにつれてだんだんと打ち解けていけたというお話でしたが、今回は最初から和気あいあいと?

「そうですね。やっぱり同世代ばかりなので、最初から仲良しでずっと喋っていました。撮影でもカットがかかったらずっと。お芝居のこともだし、それ以外のことも」

--今回の役柄的には恋愛要素はなさそうですね。

「はい、全くないですね(笑)。『みんなで勉強してください』というドラマです」

--これまでだと、過去に恋愛をしていたエピソードを持つ役柄はあったけど、工藤さんが恋愛シーンを演じるということはなかったですよね。

「そうですね。恋愛を演じたり、キラキラ恋愛作品みたいなものはなかったですね。でも、私には恋愛ものはやれないと思います。壁ドンをされたり(笑)」

--10代のころから見た目が大人っぽかったから、あっても不思議ではないけど。でも今22歳で、25歳を超えてくると、今度は大人の恋愛ものもあるかも。『昼顔』みたいな。

「うーん、やれるものならやりたいです」。

--自分の引き出し的には大丈夫?

「いや、ないですけど、頑張ってチャレンジしたいです!(笑)」。

(人生初のアルバイト経験を語ったインタビューPart.2につづく)

〈プロフィール〉
工藤綾乃(くどう・あやの)

生年月日:1996年5月28日
出身地:宮崎県
血液型:O型
2009年、『第12回全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリとモデル部門賞をW受賞。2010年、映画『劇場版 怪談レストラン』で主演デビュー。同年『Cafe レストラン ガスト』CMにも出演。以降ドラマ&映画『鈴木先生』、ドラマ『HIGH & LOW』『新宿セブン』などに出演。

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