4人組ガールズグループ・東京女子流が今年1月より新クリエイティブを発表、クリエイターに春ねむり、majoccoを迎えた第1弾シングル『ラストロマンス』を2月28日にリリースする。インタビュー第1回では、そのニューシングルにあたっての思いを4人が語った。
--今回のシングルはサウンドにしても歌い方にしても、これまでの女子流とはガラッと違う雰囲気を感じます。
庄司芽生「パッと聴くと違う感じできたなという印象だと思うんですけど、でもそこに女子流が大切にしてきた、ちょっと毒っぽい歌詞の内容や曲の雰囲気というものはしっかり生きています。サウンド的にはシティポップス+東京女子流により新たに生み出した"レトロ・シティポップ"というジャンルにチャレンジして、歌い方も新しいところに足を踏み入れています」
中江友梨「『ラストロマンス』は春ねむりさんに作っていただいたんですけど、これまでのカッコよく歌い上げたり、キレイに歌うということから離れています。歌詞はとても感情的で、『どうしようもないよね』というフレーズが何回も出てくるのが印象的で、4人がそれぞれに歌っていて、感情の込め方が違ったり、それぞれの色がで出ています」
山邊未夢「初めて聴いた時には、独特な雰囲気の曲という印象はありつつ、これがシングルになるというイメージがわかなかったんですけど、レコーディングしてみて何回も何回も聴いていくうちにどんどんハマっていくという"スルメ曲"だなと思いました。歌詞も独特の世界観がありますが、負けずにメンバーも応えていったので、レコーディングでもMV撮影でも相乗効果が発揮されていい作品が出来上がったんじゃないかと思います」
新井ひとみ「今回、事前に春ねむりさんが出ていらっしゃるMVを観ていたんですけど、"ポエトリーラッパー"という通り、本当に感情をぶつける感じで、詞も曲も"圧"があって迫ってくる、ドキドキする感じの楽曲が多いなと思いました。今回のシングルで特に『どうしようもないよね』というところは、春ねむりさんの色がすごく出ている部分で、デモを聴いた時に、『これだ!』と思いました」
--実際にレコーディングをしてみてどうでしたか?
新井「『どうしようもないよね』のところは4人がそれぞれに歌っているんですけど、聴いている人に語りかけているのか、自分自身に『どうしようもないよね』とつぶやいているのか、それぞれの受け取り方によって変わってくるなと思っていました。私が歌っているのが一番最後なんですけど、3人が順に『どうしようもないよね』と歌っているのをまとめて、本当に『どうしようもないんだ』と決心して歌っていました。感情の一つひとつが歌に込められているんだよということを感じてもらえればと思います」
--そういう内容だと、レコーディング前に歌詞の感情についてメンバーで話し合ったりしたのですか?それとも個々で感じた通りに歌う形?
山邊「もともとレコーディングでは主人公の気持ちを個人個人の解釈で歌っていたんですけど、今回は春ねむりさんがディレクションをやってくださって。作った人だからこそのこだわりがあって、私も作詞したことがあるからわかるんですけど、『ここは絶対こう歌ってほしい』ということがすごくあるんですよ。『ここはこういう気持ちが込められているからこういう感情で歌って』とか『やっぱりちょっと違うから、ここをこう変えてみてやって』とかそういうやりとりがありました。『どうしようもないよね』という一言でも、何パターンも細かく指導してくださって、何パターンも録って一番いい『どうしようもないよね』を歌ったという感じです」
庄司「そばにいてくださったからこそ、いろいろこだわって作れたなと思うのと、みんなの気持ちが統一されて歌えたと思います。実際に歌っていて、自分でも『ここってこういうことだったんだ、面白いな』ということが発見できました。より曲に、自分の気持ちを込めることができました」
中江「デモ音源はもらって音を覚えていくんですけど、今回はレコーディングでリアルタイムで感情を作り上げていく感じだったので、それがすごく新鮮で面白かったというか、そのほうがリアルに感情が作れてやりやすかったです」
山邊「普段のレコーディングではディレクターさんから『ここをもうちょっと明るく』とか『この音にアクセントを置いて』とかテクニック的な指示が中心で、今回は『こういう感情で内に秘めているものを吐き出して』というような、そういう指示をされるのは初めてだったので新鮮でした。『今のエモさはよかったけど、ちょっとだけエモさを抑えてみようか』とかそれぞれの個性を生かしたまま、ねむりさんのニュアンスを入れていただいたのがうれしかった。個性を全部つぶさないで残してくれたので」
--感情重視の歌い方だと正解はひとつじゃないというか、先に歌ったのと今歌ったものとテクニック的には違っても、感情的に同じなら間違いではなく…。
山邊「はい、感情が乗ると自然に強調したい部分にアクセントがついてきます。演技をするみたいな感じで感情が自然に乗るので、私はそういうやり方すごい好きだなと思いました」
--そしてカップリングの『初恋』もこれまでの女子流とは一味違う楽曲になっています。
中江「『ラストロマンス』のイメージイラストを手掛けてもらったmajoccoさんに作詞をしていただいています。majoccoさんにとってこの『初恋』が初作詞ということで、それを私たちが歌えることがすごくうれしいなと思います。majoccoさんに描いていただいたイラストと併せ、歌詞にもmajoccoさんの世界観、女の子にしか書けない世界観が出てるので、歌詞を見た時に『ああ女性の方の詞だな』と感じました」
--今後はより女性の支持が高まりそうなイメージになっている気がします。
山邊「majoccoさんはイラストも歌詞もいいので、majoccoさんのファンの方が、『あ、歌詞を書いてるんだ、聴きたい!』と思ってもらって、その歌詞をきっかけに、『歌もいい、歌っているのは誰だろう?』と繋がっていくとうれしい。majoccoさんのイラストはすっごく多彩な世界観ですごいので、女子流のファンの方にも見てほしいなと思います」
--「君の欲しいさよならを 私はまだ言えない。」というキャッチコピーも意味深で印象的です。
庄司「細かい解釈は受け取ってもらう方次第でいいんですけど、『君の欲しいさよならを…』は『ラストロマンス』についてのキャッチコピーで、『お姫様になれなかった、私達の、続きの話』は、これからの女子流の全体としての楽曲のコンセプトでもあり、そこからも女子流の世界観を感じ取ってもらえればなと思います」
--お姫様になれなかった……の?
中江「それにはどんな意味が込められているか、お姫様になれたのかなれなかったのかはライブに来て、その目で確かめてもらいたいですね」
新井「"続き"とはなんだ?ということも…」
山邊「観ていただければきっとわかります」
--そういうミステリアスな部分があることで、さらに関心が高まっていくような…。
庄司「これからも楽曲の中に少し「毒」を含ませて、みんなが感染してくれればいいなと思います(笑)」
中江「これまで応援してきてくれた方に加え、新しいファンの方も女子流が振り回していきたいなと思っているので、『あ、気になる、追いかけたくなる』という気持ちにさせたいので、そのきっかけの曲になればいいなと思います!」
(全曲ライブへの意気込みを語るインタビュー2に続く)
東京女子流(とうきょうじょしりゅう)
山邊未歩(やまべ・みゆ)●1996年6月24日生まれ、千葉県出身。
新井ひとみ(あらい・ ひとみ)●1998年4月10日生まれ、宮城県出身。
中江友梨(なかえ・ゆり)●1997年6月28日生まれ、大阪府出身。
庄司芽生(しょうじ・めい)●1997年7月2日生まれ、山形県出身。
2010年に結成され、シングル『キラリ☆』でデビュー。ニューシングル『ラストロマンス』が2月28日に発売。全曲ライブ『"DISCOGRAPHY"CASE OF TGS』は2月18日(日)、東京・マイナビ赤坂BLITZにて開催。
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