宇宙飛行士・毛利衛によるサイエンス・ファンタジー小説を舞台化した「モマの火星探検記」が7日、池袋・サンシャイン劇場で幕を開けた。W主演の矢崎広と生駒里奈、原作の毛利衛、脚色・演出の毛利亘宏の4名が囲み取材に登壇した。
少年社中・東映プロデュースによる本作は、人類史上初の火星到達を目指す宇宙飛行士『モマ』(矢崎)と、宇宙を夢見て自作ロケットの打ち上げに挑戦する少女『ユーリ』(生駒)の物語。夢、憧れ、生きることの意味、そして、人間と宇宙。連なる命題を2つの交錯する物語が解き明かしていく。
2012年に初演され、2017年には矢崎・生駒のW主演で再演。2年半ぶりの今回は、続投キャストのほか、新キャストが一つとなり、作品のテーマの中心である"繋がり"を強く感じさせる舞台となっている。
矢崎さんは「この作品は、チームで一つになってお客様に向かっていかないとメッセージが届けきれない壮大な物語です。座組がパワーアップしているのを感じるので、最後までチーム全員で、もがいていきたい」と意気込んだ。
見どころについて生駒さんは「宇宙飛行士たちが火星に行くところはもちろん、子どもたちが憧れで動いている姿を見てほしい。夢を追いかけることは本当に素晴らしくて大切だと感じてもらえたら」と紹介した。
生駒さんは初めての"再演"に臨むにあたって、「この作品を知っているからこそ、稽古がすごく難しかったのですが、すごく楽しくもありました。前回ユーリを演じたときはまだ知識も浅くて、経験を積んだ上でやる難しさや、先輩方のすごさを実感しながら稽古しました」と振り返り、「でも、ユーリとしてまたロケットを飛ばすことができたので、お客様にそれを毎日しっかりと見せたいなと思っています」と仕上がりに自信を見せた。
さらに、2年半を経た自身の成長について、「前回、一生懸命に最高のものを作って演じられた経験から解っている部分も多いのですが、今回はそこから先を目指すのが難しくて、解っていながらも難しくて迷ってしまうところがありました。でも、それを自分で把握できているところが成長なのかなと思います」と語った。
矢崎さんも生駒さんの成長ぶりを稽古場で実感したといい、「前回はすごく一生懸命にユーリをやってると思いましたが、今回はユーリと生駒さんが合体して、またすごくなっています」とコメントした。
原作者の毛利衛さんはゲネプロを観劇して、「原作に込めた想いやメッセージが、期待以上に伝わってきて感激しています。改めて舞台にしてくれてありがとうという気持ちです」と語っていた。
少年社中 舞台「モマの火星探検記」
原作:毛利衛「モマの火星探検記」(講談社刊)
脚色・演出:毛利亘宏(少年社中)
【公演日程】
■2020年1月7日(火)~20日(月) サンシャイン劇場
■2020年2月1日(土)・2月2日(日) 岡崎市民会館あおいホール
■2020年2月7日(金)~11日(火・祝) サンケイホールブリーゼ
■2020年2月15日(土)・2月16日(日) 福岡市民会館
【公式HP】http://www.shachu.com/moma2020/
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