ミス・ワールド2013日本代表で、昨秋放送の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日)で女優デビューした田中道子さん。現在はフジテレビ系の「月9」枠で放送中の『貴族探偵』に出演するほか、14日には写真集『M』を発売する(15日にイベント開催)など注目度が上昇中だ。
『貴族探偵』では、主演の相葉雅紀さんや武井咲さんと共にレギュラー出演する田中さん。貴族探偵(相葉)の存在を疎ましく思っている鼻形刑事(生瀬勝久)と捜査を共にする鑑識・冬樹和泉を演じてる。
田中さんは「冬樹は優秀な鑑識で、ぶっきらぼうで口が悪いドSキャラなんです。鼻形刑事は上司なんですけど、すぐに調子に乗ったり、ヘマばかりするので、それにツッコんだり、怒ったりする気の強い濃いキャラクターです」と役柄について紹介し、「鑑識ということで、監修の指導を受けたり、勉強することも多いのですが、コメディタッチの作品なので気負わずに先輩方の胸を借りるつもりで頑張ります」と意気込んだ。
役作りでの苦労を尋ねると、「それがすごくやりやすくて。冬樹は原作にない役で、最初は冷たくてクールな女性の予定だったんです。私は喜怒哀楽が激しいほうなので"正反対の役だなぁ”と思って現場に臨んだのですが、他のキャラクターとのバランスを考えてガラッと役柄が変わることになりました。怒りっぽいSキャラになって、自分の素に近くなりましたし、周りからも私の顔がきつく見られているせいか"このほうがしっくりくる。普段より役のほうが本当なんじゃないの?”って、スタッフから言われました」と笑顔で語った。
撮影では特に鼻形刑事役の生瀬さんとのやりとりが多く「私の役がツッコミ役なんで、コンマ1秒の間ですら厳しく指導されてます。生瀬さんとは『ドクターX』でも私の最初のカットの撮影からご一緒させていただいたのですが、ほんとに優しくて良くしてくれています」と話した。
『ドクターX』でさっそうと女優デビューを果たした田中さんは、周りからはすんなりと芸能の道に進んだと見られがちだが、「モデルを始めたころ私は経験が何もないのに、周りは何年もモデルをしている人ばかりでしたから、いろいろ嫌な目に遭うこともありました。でもつらいことがあっても"人間ってそういうもんだ”って重く受け止めないようにしてきました。あっけらかんとして"明るいね”って言ってもらったほうがプラスになるかなって。でも、わりとすぐ泣いちゃうこともあるんですよ。すごく泣いているところを周りにもよく見られています。家でシャワーを浴びながら泣くこともありますが、泣くことがストレスの発散になるんですね。この仕事を初めてから"自分を繕うのは止めよう。強がるのは止めて、がむしゃらにやろう”と思っているんですが、つい人前でも感情が前に出ちゃうことがあります。そういう感情が豊かなところが女優のお仕事に活かせればいいと思います」と振り返った。
さらに「もともとアクション女優に憧れていたので、上京してからも女優のお仕事を目標にしていました。ドラマの出演が決まってもミスコン出身ということで、最初は共演者や周りからも"モデルさん”として見られていたと思います。服も美容も好きなのでモデルも楽しいのですが、モデルは自分のいいとこだけを切り取って見せるようなお仕事なんですよね。それがドラマのお仕事では"女優は欠点も魅力の一つだよ”って言っていただいて、すごく素の自分がさらけ出せる気がしました。女優のお仕事をしている自分が今とても好きなので、早く"女優の田中道子さん”と言われるように頑張りたいと思います」と心境を語った。
外見からはあまり想像ができないが、オタクっぽい部分もあるそうで、「休みがあれば引きこもって、マンガとゲームに熱中してます。パソコンのオンラインゲームにもどっぷりハマっていて、オフ会にも参加してました。普段の会話でネットスラングが口から出てくることもあって"なにそれ?”と言われることもあります。今は忙しくてオフ会には行けてないんですけどね」と明かした。
さらに「SFがとにかく好きで、アニメでは『シュタインズ・ゲート』や、『マクロス・フロンティア』が好きです。『君の名は。』の新海誠さんも大好きで最初の作品から観ていたんですが、すっかり売れてしまって。"みんなの新海誠”になったのが少しショックです」と笑った。2級建築士の資格も持つ才能豊かな田中さんだが、「実はファイナルファンタジー(FF)で育ったというくらいFFが好き過ぎて、作品の作画をしたいがためにデザイン系の大学に入って、FFの街並みから都市開発にも興味を持って勉強していました。好きになると他が目にはいらないほど一直線なんですよ」と目を輝かせた。
「アクション女優になりたいというのも子供の頃からずっと夢だったんです。でも、地方に住んでいたのであきらめてました。それが大きいチャンスをいただいて"絶対ここで逃したら後悔する”と思い切って飛び込みました。迷いは一瞬だけでしたけど、両親を説得できなくて家出するように上京しました。根拠はなかったんですけど、"絶対うまく行く”って自分を信じていて、それから半年ぐらいでミス・ワールドの日本代表を獲ることができたんです。反対して口も聞いてくれなかった父も手のひらを返すように"さすがうちの娘や!”って喜んでくれました。父は教師なんですけれど、私がドラマに出ていることも生徒たちに言いふらしているみたいで、今ではいちばん応援してくれています」と嬉しそうに笑顔を見せた。
15日に発売される写真集について「グラビア撮影はまるでやってこなかったんです。モデルの撮影は慣れていましたが、つい服を見せるポージングになってしまって、自分をどうやったら上手く見せられるか鏡の前で研究しました。女性らしい色気もある写真にしようと思って、他の方の写真集も穴が空くぐらい見て参考にしました。撮影はミスコンの世界大会で1ヶ月間滞在していたこともあるバリで行いました。セクシーな衣装にも挑戦しましたし、バリの空気感のせいか肌も艶っぽくなっていると思います。疲れたサラリーマンの方に見ていただいて、気持ちを癒すことができたら嬉しいですね。自分でもお気にい入りの作品に仕上がっているので、たくさんの人の手にとって欲しいです」とアピールしていた。
田中さんの写真集『M』(ワニブックス)の発売記念握手会は14日12時から東京・紀伊國屋書店新宿本店で開催される。
田中道子オフィシャルサイト http://www.oscarpro.co.jp/talent/michiko_tanaka/profile.html
田中道子オフィシャルブログ https://ameblo.jp/michiko-tanaka-blog/
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