2016年2月29日月曜日

舞台『陰陽よろず屋 開業中!』が開幕!橋本瑠果「本当に素晴らしい作品だと確信」

2月24日、ガールズ演劇のアリスインプロジェクトの2月公演『陰陽よろず屋 開業中!』が築地・ブディストホールで開幕し、月組が公演初日を迎えた。 本作は、同プロジェクトで『ラストホリディ ~終わらない歌~』や『おうちに帰るまでが遠足です』などを手掛けた扇田賢氏が演出を担当した。学園を舞台に少女たちが怨霊の復活を阻止するために奮闘するファンタジーだ。本番を前に出演者が会見に応じてくれたので、まずはシングルキャストからゲネプロを終えた感想を紹介する。 主役の元気で明るい女子高生・麦子を演じる橋本瑠果は「緊張してたんですが、途中からテンションが上って楽しくなっちゃいました。無事にゲネプロを終えることができたので本番もみんなで力を合わせていい作品にしていきたい」 麦子の親友・千晴を演じる若林倫香は「緊張もありましたが、今までやってきた稽古が自信になって落ち着いて出来たと思う。本番は少しでも多くの方に観に来て欲しい」 安倍晴明の子孫・晴良役の信岡ひかるは「久しぶりの舞台で緊張して脚が震えました。最初のシーンはおびえながらセリフを言う感じなので震えてても隠せたんじゃないかと…いえ、演技で震えてただけですので、本番でも震えながら頑張ります(笑)」 晴良の家庭教師で陰陽道にも通じている桔梗を演じる成田梨紗は「私にはめずらしく緊張して間違えてパニックになった場面もあったんですが、観に来てよかったと思ってもらえるように本番も頑張ります」 式神の書子を演じた山下春花は「初舞台だったので"小屋入り"という言葉も分からないままきょうを迎えました。ゲネプロは最初は緊張していたのですが、途中からは楽しんでやることができました。本番もみんなと一緒に楽しんでいきたいです」 安倍家をライバル視する蘆屋満汐を演じる松原夏海は「それぞれ反省点も見つかって、いいゲネプロになっていた。フルパワーで臨んだので立っているだけで疲れるくらいですが、力を出しきれたと思う。本番ではさらに200%の力でぶつかっていきたい」 学校に取り憑いた怨霊と思われていた白姫を演じる水月桃子は「自分も最初は脚がガクガクするほど緊張しましたが、みんなが練習のとき以上のエネルギーで作品にぶつかっているのが私にも伝わって、力を出せたんじゃないかと思う。本番ではもっとお客さんを笑ったり泣かせたりできたら」 安倍家に仕えるハガネ役の浅見怜美は「方言まじりのセリフが難しくて、演出の扇田さんにはたくさん指導していただいて頑張りました。稽古からあっという間で、本番が近づいて急に緊張してきました。本番ではお客さんに楽しんで笑っていただけたら」 白姫と同じように学校に取り憑いたとされる黒姫を演じる民本しょうこは「通し稽古を舞台の袖で見ていても、たくさん笑って泣かされていました。本番ではみなさんにも楽しんでもらえたら」 麦子たちが通う学校の教師を演じる栗生みなは「稽古と比べて格段にレベルアップしていた。本番がとても楽しみです」 ここからは、ダブルキャストの月組のメンバーからのコメントをグループごとにピックアップして紹介する。 陰陽師に使役する式神たちを演じたのは長橋有沙・ひなのあや・Yui。「メインとなる芝居以外でも、私たちは影芝居に力を入れているので細かいところまで観て欲しい」 坂井古都と悪役コンビを組んだのは神白紗綾。「大勢のキャストの中で数少ない悪者ですが、向こうに負けないように悪者の存在感を出せるように頑張りました」 漫画研究部トリオを演じたのは伊藤有香・石川愛梨・竹本茉莉。「私たち漫画研究部はオタクな感じのキャラを色濃く出して各場面でアピールしているので、注目して観ていただけたら」 打ち解けた様子のキャストらを見て稽古の様子などを尋ねてみると、実際は3歳違いながら橋本瑠果と同い歳を演じた若林倫香は「仲がよくて二人で一緒に帰っているんですけど、いつの間にかケータイにイタズラされて麦子と晴良ちゃんの自撮り画像が200枚も入っていました。ケータイがみょうに重いと思ったらそれが原因でした」と笑って話した。 本作では、麦子と千晴の友情を始め、それぞれのキャラクター同士の結び付きが大きな見どころだが、全体を通して水月桃子が演じる"白姫"の存在がストーリーの要として見落とせない。白姫が観客の心を十分に引きつけられなければ物語の印象が散漫になってしまうからだ。その難役に振り幅の大きな演技で好演した水月桃子は「最初の登場シーンはインパクトが残せるように意識した。心境の変化が難しくて、麦子や千晴に対して"友達ってなんだろう?"とか抱いてる気持ちに悩みました。明るいパフォーマンスではいつもの自分を出して思い切ってやっています」と笑顔で苦労を明かした。 若いキャストの中でも、舞台出演の経験が豊富な民本しょうこと栗生みなの2人がみんなの演技を引っ張っている印象で、演出の扇田さんも「ベテラン2人や松原さんが率先してポンポンとアドリブをやって刺激を与えてくれたので、他のみんなもどんどんネタを持ち込んで膨らませてくれた。全員のアイデアが詰まった血の通った作品に仕上がってます」と出来栄えに満足そうだった。 栗生みなは「みんな可愛くてしょうがないんですが、"はるぴー(山下春花)、何歳なの?"って聞いたら私と2つしか歳が違わなくて。すごく歳下と思っていたので驚きました」と、稽古を通じてかなりギャップを埋めた様子だった。民本しょうこさんは「経験者とフレッシュな子との融合がプラスになって、観て心地のよい作品につながっているのでは」と手応えを感じつつも「走るシーンがあるんですけどホントつらい。なんならあの時点でカーテンコールを迎えたいくらい」と、やはり年齢の差を身体で感じているようだった。 最後に橋本瑠果は「ゲネプロを終えて本当にこの作品は素晴らしい作品だなと確信しました。一ヶ月の間、稽古を重ねて頑張ってきたので、ひとりでも多くの方に観に来て欲しいです」と呼びかけていた。 舞台「陰陽よろず屋 開業中!」は、2月28日(日)まで連日公演。Wキャストとして他に星組の、平塚あみ・春乃美月・堤萌・小山夏希・大森さつき ・横井結衣・雪村美織・井上奈菜 ・大塚結生が出演する。 ■関連リンク 「陰陽よろず屋 開業中!」公演案内 続きはこちら(元サイトへ)

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