女優の藍梨さんが主演する舞台『時空捜査局ランティア』が5日、新宿シアターモリエールにて公演初日を迎えた。同会場にて9日まで上演される。
本作は、人類が遠く銀河へと進出し、時空移動の技術さえ確立した未来を舞台にしたSF作品。世界時空の均衡を保つ役割を果たしている「時空捜査局ランティア」は、その存在を快く思わない「ザイル組織」や、銀河系を手中に収めるべく侵略を始めた「タイゾン帝国」と三つ巴となり、未来を、過去を、銀河をも跨ぐ闘いを繰り広げていく。
出演は藍梨さんをはじめ、小松穂葉(こまつ・おとは)、光希真珠(みつき・まみ)、海老原春香、みなみ桜、日南結里が、クールな衣装に身を包んだランティアを演じるほか、女優によるプロレス団体「アクトレスガールズ」でも活躍する未依さんなど、フレッシュな女優陣を中心に30名近いキャストが集結した。
ゲネプロを終えて本番に臨む、ランティア・アリエルを演じる藍梨さんと、ランティア・リゲルを演じる小松穂葉さんに、公演への意気込みなどを尋ねた。
--それぞれの役柄について紹介してください。
藍梨「私たち"ランティア"はすごく強い女の子の集団で、それぞれが特別な能力を持っています。私が演じるアリエルはそのリーダーで、"治癒促進能力"を秘めております。手を当てただけでケガした人を治す力で、稽古であちこちぶつけたりしている私たちには、本当にいま欲しい能力ですね(笑)」
小松「リゲルは"時空透視能力"を持っておりまして、手をかざすと、そこに過去や未来の出来事をそのまま投射できる能力を持っています。性格は抜けていると言うか、ハッキリ言ってアホなんですけど、そこが魅力かもしれません」
--舞台の見どころは?
藍梨「ランティアの女の子たちはこの物語の主人公なんですけれど、お客様と同じ目線で物語を眺めている役割でもあるので、"私たちも一緒に見てますよ"って気持ちが通じればいいなと思います。過去に行ったり、同じ時間を繰り返したり、複雑な内容ではあるのですが、演出家さんから"ちょうど小説を読んでいる子供の目を通して、観客に物語を映し出している感覚"と説明を受けて、私たちもじっくりと客観的に見れるようになって、理解が深まりました」
小松「ランティアたちだけじゃなくて、敵チームにも一人一人に個性があって、それがセリフにも現れています。脇役が一人もいないというのがこの作品の魅力だと思います。ランティアは主人公側なので、正義の味方って捉えられるんですけど、私は誰も憎めなくて、むしろランティアよりもザイルのほうが好きなくらいです(笑)」
--衣装を着た感想は?
藍梨「これは橋本環奈ちゃんぐらいしか着てはいけないんじゃないかと思いました(笑)。でも、衣装の力ってすごいですね。稽古着でやるのと、これを着てやるのとでは全然違います。本当に傷が直せるんじゃないかって気持ちになるので、衣装に力が宿っているのかもしれません」
小松「キャラクターを演じるのは私たちなんですけれど、衣装を着るとそっちの世界に引きずり込まれると言うか、私がリゲルを演じているというより、リゲルが私の中に入っているような感じがしますね」
--稽古では、結構大変なことがあったようですが。
藍梨「説明しがたいんですけれども、めちゃくちゃ大変でしたね。でもあまり歳が離れてない座組だったので、まとまるのも早くて、すぐに相談できる人が周りにたくさんいたのが、すごく助かりました。この初日の一週間前ぐらいから急に結束が強くなって、結果オーライですけど、ピンチをチャンスに変えた最強のゴリラ集団だと思います。もう怖いものはないですね」
小松「個人的には、この衣装なのでダイエットしました(笑)。友だちとタピオカを飲みに行くのが習慣だったんですけれど、タピオカはラーメンと同じくらいカロリーがあると聞いてやめました。今は飲みたくて瀕死状態ですけど、公演が終わったら他のキャストさんと飲みに行きたいと思ってます」
--最後に意気込みや、お客さんへのメッセージを。
藍梨「いろいろと考えずに、我を忘れて楽しんでいただきたいなと思います。一歩劇場に入ったら夢の世界なので、その世界に入って何も考えずに楽しんでいただけたら。思い出の1ページになるように私たちも全力で頑張りますので、どうぞ楽しみにして観に来てください」
小松「観る前に先入観があると思うんですけれど、全部いらないので放り投げていただいて、作品自体を観ていただければ楽しんでもらえると思う。照明や衣装も凝っているし、ドラマも伏線があったり、本当に考えられた作品で、いろんな視点で観ていただけると"ここでこんなことやってるのか"って発見が毎回あると思う。2回、3回と言わず、全公演を観ていただきたいと思います」
時空捜査局ランティア公式サイト https://lantia.jp/
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