4人組ガールズグループ・東京女子流が23日、東京・マイナビBLITZ赤坂にて単独ライブ『TOKYO GIRLS’ STYLE “GIGS” at AKASAKA』を開催。久々のバンドセットでのライブで、ファンにはおなじみの楽曲もまた違った趣で披露した。
■ニューシングルについて詳しく語った東京女子流インタビュー
女子流にとってBLITZは昨年11月と12月に開催した『STARTING OVER! "DISCOGRAPHY" CASE OF TGS』以来。"全曲ライブ"という明確なテーマがあった前回に対して、ライブハウス公演とは違う、どんな内容のライブを見せてくれるのか注目されていた。
そんな中、新曲の紺色の衣装に身をつつんで登場したメンバーたち。まずは昨年発売のシングルから『ラストロマンス』『kissはあげない』を披露、ミステリアスな空気の中、ライブはスタートした。
一昨年のベストアルバム収録曲『雨と雫』と初期の人気曲『ヒマワリと星屑』では、「曲中同じフレーズがある」と盛り上がるメンバーたち。そのギターのフレーズで繋いで2曲を披露するという構成もバンドライブならではだった。
新井ひとみさんは「いつもは4人でパフォーマンスしていますが、後ろを見るとバンドのメンバーがいるから仲間感を感じます」とバンドライブを喜んだ。
スローバラードの名曲『追憶』と、スローナンバーにアレンジされたメジャーデビューシングル『キラリ☆』は、ピアノの伴奏のみでしっとりと歌い上げた。一音一音、歌詞の一語一語を噛みしめるように大事そうに歌唱。女子流といえば本格的なダンスパフォーマンスに目が行きがちだが、4人の歌手としての魅力を改めて実感させられるコーナーだった。一方、『Limited addiction』などカッコ良さが持ち味の曲もバンドサウンドでよりロック色が強いパフォーマンスとなった。
ステージ中盤では、ニューシングルから『光るよ』を披露。9日の「新・定期ライブ」でお披露目されたこの曲は。バックダンサーを従えてパフォーマンスすることが評判になっていたが、この日はバックダンサーが、先日の4人からさらに増えて12人に。新たに参加したダンサーたちには、女子流4人がデビューした頃の年代の幼いメンバーも。ファンの間ではおなじみになった、サビでコートを脱ぎ捨てキラキラの衣装になるというパフォーマンスもまた大きな盛り上がりに。この曲でステージが一気に明るくキラキラ感を増した。
その大人数で披露した『光るよ』と、同じくニューシングルから『Reborn』は、これまでの女子流ライブの中でも特にダイナミックで大迫力。この日一番の盛り上がりとなった。
さらに、そのメンバーのまま、初期のハッピーなナンバー『おんなじキモチ』を楽しそうに歌い、幸せな空気につつまれた。再び4人だけのステージになったあとも、ポンポンを持って『頑張って いつだって 信じてる』を披露。終盤は楽しさが溢れるステージが展開された。
最後のMCでは、トーク中の4人の背後にスクリーンが登場。東京女子流のこれまでの歩みが映し出され、デビュー当時の幼い頃の映像に思わず笑顔がこぼれる4人。思い出話に花を咲かせたり、映像で流れている曲を口ずさんだりする中、2011年の中野サンプラザ公演の模様や二度の武道館公演(2012年、2013年)の映像が。女子流10年目に向けて、もう一度あの場所へ戻ろうというメッセージが込められているのかと思ったところで、「2019年5月25日(土) 東京女子流 CONCERT*07『10年目のはじまり』in 中野サンプラザ」の文字が。
「10年目のはじまりin中野サンプラザが決定しました!」と庄司さんが叫ぶと会場が大きな歓声につつまれた。さらに、この日同様のメンバーでバンドライブを行うことも告げられた。
最後の曲は、「今日来てくれたみんなに感謝の気持ちと、中野サンプラザにまたみんなで進んでいけるように最後にこの曲をお届けします」と庄司さんが語りかけ、『STARTING, MY ROAD!』を熱唱。温かな空気がいっぱいの中、ライブの幕を閉じた。
バンド仕様、そしてバックダンサーも交えた、大きなステージを生かしたパフォーマンス、そうした目に見える部分はもちろん、ファンのみんなを楽しませようという4人の強い気持ちが伝わってきたライブ。ライブ前に庄司さんが「ファンの方が待ち望んでくれているであろうライブになっていると思うし、さらにそれを超えられるようにしたいと思います」と語っていたが、まさにその言葉通りのライブになった。
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