元モーニング娘。の田中れいなさんが13日、東京・全労済ホール/スぺース・ゼロにて主演ミュージカル『ふしぎ遊戯-蒼ノ章-』の初日を迎えた。その前日には公演に先立ち、囲み取材とゲネプロに参加。田中さんは「初めての出演から2年。この2年の間でたくさんの作品に携わらせてもらって勉強させていただいた。2年前より良くなったねと言ってもらえるように頑張りたい」と意気込みを語った。
1991年から「少女コミック」にて掲載され、現在シリーズ累計販売は2000万部を越える渡瀬悠宇の人気コミック『ふしぎ遊戯』が原作。女子中学生が本の中に吸い込まれてしまう幻想的なストーリーで、1995年にはアニメ化もされている。舞台では2010年初演、2011年朱雀編、2012年青龍編と3度にわたり上演され、2016年には初のミュージカル化で前編となる「朱ノ章」を上演、今回は後編を「蒼ノ章」として上演し、ミュージカル版の完結編となる。
女子中学生の夕城美朱(ゆうき みあか)は、親友の本郷唯(ほんごう ゆい)と共に、「四神天地書」という不思議な本の中の異世界に吸い込まれてしまう。そして、それぞれが「朱雀の巫女」「青龍の巫女」としての任務を負い、さまざまな不幸が重なり、二人は対立することに。美朱側・紅南国は「朱雀」を、唯側・倶東国は「青龍」を召喚し、3つの願いを叶えようとする双方。朱雀召喚に必要な「朱雀七星士」を集めた美朱だったが、四神天地書を失い、その術を失った。だが、玄武の国・北甲国にある神座宝を使えば、朱雀を召喚できるという情報を得た美朱たちは、船で北甲国へ向かうのであった…。
囲み取材には、夕城美朱役の田中れいなさん、鬼宿(たまほめ)役の平野良さん、本郷唯役の宮崎理奈さん、心宿(なかご)役の輝馬さん、星宿(ほとほり)役の谷佳樹さん、柳宿(ぬりこ)役の宮地真緒さんが登壇した。
田中さんは「今回の美朱は、感情の上がり下がりが激しいシーンが多く、難しいと思ったことがたくさんあったけど、早く皆さんに見てもらいたいと思える出来になっているので、たくさんの方に感動を与えられるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
初演の2010年から出演している、鬼宿役の平野さんは、「今回は新キャストも多く、新しい作品を作っていると思っているが、どこかで今まで出演してきた8年分の想いをのせている。新キャストと一緒に、新しいけど今まで積み上げてきたものがしっかりのっかっている作品にしたい。見終わったときに、ものすごい作品を見たなという感想をもっていただける作品になっているのではと思う」と語る。
今回初参加の本郷唯役の宮崎さんは、「2010年から、長く続いている作品に携われてうれしい。今までのキャストの皆さんが積み上げてきたものをしっかりと大事に届けていきたい。そこに、自分らしい部分もたくさん出して、楽しくやっていきたい」、同じく初参加となる心宿(なかご)役の輝馬さんは、「演技、殺陣、ダンスが3時間という中に濃縮されている盛りだくさんの作品。いろんな登場人物の感情や物語が重なりあい、それがひとつに繋がって、見終わったときには、お客様に満足していただける作品になっていると思う。千秋楽までけがなく、だれ一人かけることがないように、頑張っていきたい」、そしてやはり初参加の星宿役の谷さんは、「稽古をするごとにキャストのみんなで作り上げている一体感と、全員仲が良く、いい空気の中、稽古を終えられた。それが舞台の上からお客様に伝わると思う。全力で最後までお届けしたい」と、それぞれに意気込みを語った。
原作の大ファンであるという、初演から参加の柳宿役の宮地さんは、「2010年からこの役をやらせていただいた。小学生の頃から大好きなキャラクターをずっと演じられることは幸せなこと。毎日稽古をしていて、毎日新しい発見があった。『ふしぎ遊戯』は本当にいい作品だと思った。原作を知っている方にも知らない方にも楽しんでいただけるものになっていると思う」と思いを語った。
ミュージカル『ふしぎ遊戯-蒼ノ章-』は全労済ホール/スぺース・ゼロにて、10月13日(土)~21日(日)まで上演。平日公演には、キャストによるアフタートークショーも行われる。当日券は全ステージ販売予定。詳細は公演ホームページ(http://www.39amipro.com/fushigi-ao/)にて。
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