モーニング娘。’18が主演する舞台『ファラオの墓~蛇王・スネフェル~』が1日に池袋サンシャイン劇場で初日を迎える。5月31日に行なわれた公開稽古のあとに、キャストたちが囲み取材に応じた。
昨年6月に『ファラオの墓』として上演され好評を博した舞台を、対立した立場のスネフェルの視点から再構成した作品として描く。囲み取材にはモーニング娘。’18から、石田亜佑美・加賀 楓・小田さくら・牧野真莉愛、そして、元宝塚歌劇団の扇 けい、汐月しゅうが出席した。
–今回の作品の内容について聞かせてください。
石田亜佑美(スネフェル役)
少女漫画界の巨匠・竹宮恵子さんの『ファラオの墓』をモーニング娘。'18の主演でやらせていただきます。古代エジプトのお話なので、言葉遣いとか、現代では使わないような言い回しとかがあって、メンバーは滑舌にかなり苦戦しました。セリフを覚えて言うのが舞台ではありますが、それだけでは観に来てくれた方には何も伝わらないので、それぞれがしっかりと役を自分のものにして、その役の感情を伝えられるように精一杯頑張ってます。
–昨年と同じ役の方や、役が変わった方もいますが。
石田亜佑美
私は前回と同じスネフェルを演じさせていただくので、前回も見てくださった方は「またあんな格好いいスネフェルに会えるのかな」とか想像して待っててくださるかも知れないんですけれど、前回と同じものをやってもつまらないと思うので、今回は今回しかないスネフェルの表情を見せられるようにと稽古を積んできました。今回しか見られない石田亜佑美のスネフェルを楽しみにしていただけたらと思います。
小田さくら(ナイルキア役)
昨年は兄のサリオキス王子の役を演じたので、兄と妹を演じることが出来ました。私は兄に対して複雑な気持ちを持つ場面があるのですが、兄の役をやっていたからこそ、妹が愛おしいと思う気持ちも分かるので、ちょっとジレンマを感じながら演じ分けています。声の高さだったり、いろんなことで昨年とは違う自分を見せることができたらなと思います。
牧野真莉愛(アンケスエン役)
前回は全く違うアリという男の子の役だったので、歩き方や仕草や喋り方などをひとつひとつ見直しました。アリの時はリアクションが「わぁ!」って感じだったのが、今度は「まぁ!」って感じなので、気をつけて稽古をしてきました。
加賀 楓(サリオキス役)
前回はイザイという奴隷側の親分的キャラクターだったんですけれど、今回は貴族の王子さまの役なので、立場の違いや、どんな環境で育ってきたのとかいうところから組み立てなければならなかったです。立ち振る舞いや言葉遣いも、もう1回作り直していかなければならなかったので、そこが大変だった部分でもあるんですけれど、私はもともと剣道をやっていたので、殺陣の見せ場で大きな活躍ができるよう頑張っていけたらなと思っています。
扇けい(ケス宰相役)
昨年に引き続きケス宰相をやらせていただくんですけど、やはり所悪の根源に変わりがないので、ジク(佐藤優樹)という悪者が増えて、さらに悪者チームという感じになって、とても嬉しいです。観客のみなさんに最後に「やっぱりケスは悪かったね」って言ってもらえるように、さらに深めていきたいと挑んでおります。
汐月しゅう(メリエト皇太后)
前回のメネプ神官はひたすら見守る役だったんですけれど、今回はスネフェルの母親役で、彼の人格にも深く関わるような影響を与える役なので、今回しか見られない石田スネフェルを引き出せるように心がけました。
–扇さんと汐月さんから見て、モーニング娘。’18のメンバーが去年と変わった点は?
扇けい
久しぶりに会ってみて、やっぱり10代の子が多いので大人っぽくなったなと思いました。
汐月しゅう
私はあまり…。。
石田亜佑美
しゅうさんは日頃からモーニング娘。’18のファンで、よく私たちのことを見ててくださってるので。私が先日写真集を発売したんですけれども、それも買ってくださったみたいで、常に成長を見てくださっているから。
汐月しゅう
でもいい意味で変わらない。元気でやる気がある子たちで、近くで情熱を感じられて嬉しいです。
–この人がこの役にハマっているなというのはありますか?
石田亜佑美
小田さくらちゃんは前回までは男役をやることが多かったんですが、コンサートでの見せ方もメンバーの誰よりも女性らしく見せている子なので、すごく女性らしい魅力を人一倍使う人なんですよ。今までの舞台ではそれを封印していたんですけど、今回は目線とかでも女の子の可愛いところを存分に出して表現しているので、すごくハマっていると思います。
小田さくら
去年までは声を低くするのが大変でしたけど、今年は「私の本領発揮だわ」みたいな気持ちになってますね(笑)
加賀 楓
昨年ナイルキアを演じていた野中美希さんがイザイを演じていて、そのギャップがすごく注目ポイントとだと思っています。去年のナイルキアもすごく可愛くてすごく好きだったんですけれども、イザイの男前な野中さんもかっこよくて、どっちの役をやっても好きなので、そこを見てほしいなと思います。
牧野真莉愛
私は加賀楓ちゃんのサリオキスがすごくハマっていると思います。楓ちゃんはもともと真っ直ぐな性格で、眼差しも眼力があってすごく純粋な目をしているので、サリオキスを見ていると「惚れちゃいそう。好きになりそう」と思います。
–牧野さんのことだから、てっきり自分がお姫様なのでハマってると言うかと。
牧野真莉愛
そうかなと思いましたけど、ちょっと大人になりました(笑) 。高校3年生になったので、大人っぽいのを目指して頑張ります。衣装さんも「牧野さんはプリンセスみたいだからかわいくキラキラにしといたよ」って言ってくれたので、似合ってると思います!
汐月しゅう
牧野さんは稽古でも見ていたんですけれど、意外と黙ってたら目に冷たい力のある子で、本人が言ってたように最初は立ち方から苦労していたと思うんですけれど、クールなお姫様に見える瞬間がたくさんあって、本当にギャップが見どころだなと思います。
牧野真莉愛
ありがとうございます。舞台ではスイッチを入れて頑張ります(照)。
–モーニング娘。’18の主演ですが、"座長"石田ということでよろしいでしょうか。
小田さくら
稽古場でも石田さんが背中で語ってくださっていたと言うか、やっぱり私たちって普段は歌って踊るということがベースで活動しているので、お芝居になるとどこか一歩引いてしまうんですけれども、そこを「やるんだよ、ちゃんとやるんだよ!」という姿勢を見せて下さったのは石田さんだなと思います。
石田亜佑美
カーテンコールでご挨拶する場面で演出の太田善也さんから「最後の挨拶は座長の石田さんからお願いします」って言われた時に、初めて"座長"って言葉が自分にも響いて、その時は正直震えました。一瞬、引けてしまった自分がいたんですが、モーニング娘。’18の中だと私は年上のメンバーなのに、リーダーとかサブリーダーとかいう役職を頂いたことがなかったので、始めて任される立場の役職をいただいたことをとても誇りに思いますし、座長って言葉だけじゃなくって、「本当にあなたの代わりはいないね、あなたが座長で良かった」と思ってもらえるお芝居を、私の本気を見せたいと思っています。
–では最後に"座長"石田さんから意気込みを。
石田亜佑美
舞台では普段のモーニング娘。’18の活動で見せているカワイイとか、カッコいいとかいう表情だけでは見せられない、新たな私たちを見せられるチャンスだと思うので、自分たちの表現力を最大限に活かし、それぞれの役に入り込んで感情をお伝えしていけるように頑張りたいと思っています。モーニング娘。’18 は6月19日と20日に日本武道館でのコンサートもあるので、ここで得た表現力を武道館の公演でも活かしていけるように頑張りたいと思います。
2018年6月1日[金] ~10日[日] 池袋サンシャイン劇場
2018年6月15日[金] ~17日[日] 大阪メルパルクホール
特設サイト https://www.gekijyo.com/
続きはこちら(元サイトへ)
0 件のコメント:
コメントを投稿