2015年6月13日土曜日

ハロプロの牽引者たる証明! ℃-uteが初の横アリワンマンライブで10周年を飾る

6月11日、5人組アイドルグループ・℃-uteのライブツアー「9→10周年記念℃-uteコンサートツアー2015春~The Future Departure~」最終公演が横浜アリーナで行われた。 昨年秋以降、モーニング娘。道重さゆみさん卒業と新メンバー加入、Berryz工房の活動休止、アンジュルムの改名と新メンバー加入、カントリーガールズのデビュー、研修生ユニットの結成など変革の真っただ中に置かれているハロープロジェクト。その中で、ハロプロ全体を引っ張る新たな役割を担うこととなったのが℃-uteだ。結成から10年を迎え、個々の活躍も著しい5人の『Future Departure』に用意されたのは彼女たちにとって初となる横浜アリーナのステージ。夢の結実を見届けようと会場には12000人ものファンが集まり、固唾を飲んで開演の時間を待った。 オープニングアクトとしてつばきファクトリー・Juice=Juice・ハロプロ研修生が会場を暖めると、いよいよ5人の夢舞台の開演の時。暗転した会場に最新曲「The Middle Management~女性中間管理職~」から順に遡って、リリース曲のMVが流れはじめる。まだあどけなさが残る彼女たちの映像を見て、ボルテージを高めていく観客たち。そしてMVのメドレーが「即 抱きしめて」で途切れると、観客は鳴り響くギタースラップとともに一曲目を悟る。そう、1曲目は10年前に℃-uteの名を世に知らしめたデビュー曲「まっさらブルージーンズ」。萩原舞さんは、当時のMVを思わせるサングラスをかけて登場する。キレのあるダンス、迫力あるボーカル、そしてそれを引き出す大声援。「私たちの歴史を感じてもらいつつ、10年間の集大成を見せる」(矢島舞美)という意気込みそのままに、5色の彩りに包まれた会場は最高の一曲で興奮の幕が切られた。 ライブ中盤のMCではセットに腰かけ、キッズ時代を含めた13年間の思い出話に花を咲かせた。藤本美貴さんのバックダンサーをハロープロジェクトキッズが務めることになった際、「萩原・中島・岡井は衣装のサイズが小さくて合わないから、今回は踊れませんって言われたんですよ。そのとき私たち純粋だから、『私たち小さいから着れないんだね』って。でも今思うとそんなわけないじゃん!」(中島早貴)・「Berryz工房の清水佐紀ちゃんも身長同じくらいだったよ」(岡井千聖)と初めて『大人の事情』を知ったという。 また、℃-uteはリーダー・矢島舞美さんの『雨女』っぷりが祟り、過去の数々のイベントが雨だった。「何が大事なことがあると必ず雨が降るでしょ?武道館だったりとか、何かのファイナルだったりとか。だから雨が降りましたって聞くと安心するのって℃-uteくらいだな」(鈴木愛理)とポジティブにとらえられるようになったという。雨のイベントの中では、告知なし・野外・大雨という三重苦の中で行われた1年目のライブが印象に残っているそうで、「私と有原栞菜ちゃんがツルって滑った」(鈴木愛理)、「観客が二人しかいなくて、二人でコケて笑っても誰も笑ってくんないんだよ、バカみたいで」(岡井千聖)と振り返った。ちなみにこの日は雨こそ降らなかったが曇天。矢島舞美さんには、モーニング娘。'15の譜久村聖さんから「横浜集中豪雨ですね」と激励のメールが届いたという。 ライブの後半戦は、畳みかけるようなアッパーチューンの連鎖。客席をぐるりと囲んだセットへ幾度とメンバーが飛び出し、満面の笑顔で念願のステージでの時間をファンと共有した。13曲目の「次の角を曲がれ」では、LoVendoЯから魚住有希さん・宮澤茉凜さんが登場。大迫力の生ギターサウンドに負けないパフォーマンスで、ここまでのキャリアに裏打ちされた実力をまざまざと見せつけた。アイドルシーンを代表するパーティーチューン「Danceでバコーン!」が流れれば、いよいよライブもクライマックス。矢島舞美さんの「横浜アリーナのみんな、全力で行くよ!」の号令のもと、会場が一つになって声をあげた。そして、セットリスト最後の曲はこれまでの℃-uteの足跡をたどってつんく♂が制作した「たどり着いた女戦士」。夢の舞台での120分間を噛みしめながらしっとりと歌い上げ、5人はステージを去った。 もちろん、これだけで終わるわけにはいかない。会場からは間髪を入れずにアンコールが湧き、再びメンバーが登場する。アンコール一曲目はこちらも定番のアッパーチューン「JUMP」。最後は12000人の観客とともに大合唱し、横浜アリーナは今日最高の熱気で包まれた。そしてパフォーマンスが終わると、メンバーがそれぞれ10年間の思いを足を運んだファンに伝え始めた。 「今日は会場が広いので、ゆっくり滑舌よくしゃべります(笑)。℃-uteが結成されてから、私自身が今振り返ると思う事なんですけど、あんまりこう自分の感情をうまくメンバーに伝えることができてなかったんじゃないかなって、思うんです。その当時はあんまりわかんなかったんですけど、今思えば真正面からぶつかっていくことができてなかったんじゃないかなって。でも今10年間、一緒に活動していくうちにみんなお互いのことがわかるようになって、この子は泣いたらすぐお鼻が赤くなる子だなとか(笑)、なんかそういう事とかも分かるようになってきて、メンバーにすごく支えられた10年間だったなと思います。私にとって幼馴染って℃-uteメンバーしかいなくて、みんなと一緒にこのステージに立ててることが嬉しいです。昔には卒業していった村上愛ちゃんと、有原栞菜ちゃんと、梅田えりかちゃんがいて、その3人も含めて℃-uteだなって今でも思っているので、その3人にはすごく感謝しています。明日からは11年目に突入しますが、℃-uteはこれからもまだまだ夢を追いかけて走り続けていきたいなと思うので、みなさんこれからもお力を貸してください。よろしくお願いします。」(鈴木愛理) 「10年間は本当にあっという間だったんですけど、こういうアイドルの仕事をしていると辛いことだったり、悲しいことだったり、悔しいことだったり、たくさん悲しい思いをすることもあったけど、それ以上にファンのみなさんが『マイマイ』とか『℃-ute好きだよ』って言ってくれて…私たちは頑張れる!と思ってここまで来れて。私10年間こんなに続いたことないから他の趣味とか、飽きっぽくて髪の毛とかコロコロ変えちゃう飽き性がこんなに続いたのは、ファンの皆さんだったり、家族だったり、スタッフさんだったり、友達だったり、℃-uteだったり、みんなに支えられて萩原舞はここに立っています。とっても黄色キレイです。」(萩原舞) 「10年前の私はメンバーと話すのもやっとなくらい引っ込み思案で、泣き虫で、どうしようもない性格の子だったんで、『この子アイドル出来るのかな?』って周りの方も思ってたと思うんですけど、ちゃんと叱ってくれるスタッフさんがいたり、気にかけてくれるメンバーがいたり、見守ってくれる家族がいて、今日こうして℃-uteの一員として横浜アリーナのステージに立つことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。℃-uteはみんなで一つずつ夢をかなえてきてるんですけど、この先の目標としてみんなでさいたまスーパーアリーナに立ちたいなって言ってますので、10年かかって横浜アリーナ、何年かかるかわかんないんですけど、皆さんついてきてくれますか?皆さんあっての℃-uteです。これからもよろしくおねがいします。」(中島早貴) 「最近、妹やら弟がバイトをし始めて、夜勤とか大変じゃん。なのに1時間で900円とか800円とかでしょ?で今日のチケット代は7000円ぐらいでしょ?そんな大事なお金を℃-uteのチケット1枚に使ってくれて、そりゃ仕事をしている人はもうちょっと高いかもしれないけど(笑)、ちゃんとそうやって℃-uteのために、今日は平日だから有給取ってきてくれた方もいるだろうし、あとは無理やり頑張ってきた方もたくさんいると思います。でもそんな存在になれてる℃-uteって本当にうれしいなって。なかなかないことだと思うんですよ。(言葉に詰まる) 私普段泣かないんですよ、私を泣かせるのはみなさんとパパくらいですよ(笑)。今は若い子が増えて、下の子は12歳とか…舞美ちゃんと10歳違い?そう考えると若いんですけど、男性は若い方の方が好きかもしれないですけど(笑)、私たちは℃-uteが好きだからやっているし、みなさんが好きだからこうして活動が続けられているので、私たちを好きでいてくれる皆さんがいなくなったら、活動ができないんですよ!?だから、ずっと私たちのそばにいてください、私たちもまだまだたくさん叶えたい夢がありますので、みなさんはずっとTeam ℃-uteでいてください!」(岡井千聖) 「本当に夢のような感じでフワフワしているんですけど、目が覚めたらベットの上かなみたいな気分になっているんですけども、やっぱりいろんなことがあって、ファンの皆さんも不安になったりとか、私たちもくじけそうになったこともありましたけど、やっぱり一緒にいる℃-uteメンバーがそばにいてくれたりとか、その時々にファンのみなさんが背中を支えてくれていて、今日ここに連れてきてくれたんだなって思っています。10年もやっているといろいろ環境も変わってくることもあるし、当時私たちを応援してくれていた人はどこにいるのかなっと思ったり(笑)、周りのスタッフさんの中にも職を変えちゃったりした方もいますけど、そういう方たちがあってずっとつながってきて今の℃-uteがあるので、こうやって5人でステージに立っていますけど気持ちは8人で、過去のメンバーにも感謝してますし過去のスタッフさん、今どこにいるかわからない皆さんにも本当本当に感謝してます。もしかしたら今日来ているかもしれないですよね、今日来てくれたらこれからもずっと来てくださいね(笑)。私たち夢のステージに立てて今日こうしてウワ~ってなっちゃってますけど、でもまだまだみなさんとみたい景色がたくさんあって、いろんなことが続いたから皆さんも不安になっている部分があるかなと思うんですけど、℃-uteはまだまだ走り続けるので!11年目からもさらにさらに上を目指して突っ走るので、ついてきてください!」(矢島舞美) 彼女たちの口から語られたのは10年間の感謝の気持ち、さらにここから大きなステージへと進んでいく決意だった。中島早貴さんが語った『さいたまスーパーアリーナ』という新たな目標。そして、矢島舞美さんの「℃-uteはまだまだ走り続ける」という心強い一言。サプライズは無かったが、むしろ何もなかったからこそ、会場の"Team ℃-ute"は万雷の拍手で彼女たちの新たなスタートに立ち会えた喜びを表し、これからの変わらぬ応援を誓っていた。最後の一曲は「我武者LIFE」。宝石のように会場を照らした五色のサイリウムに揺られながら、℃-uteの10年目が幕を閉じた。 くしくもこの日はサッカーの日本代表戦も行われていた新横浜。駅にはサッカーとともに℃-uteのライブがあり、多数の人が訪れることを告げる張り紙が並んでいた。10年前、たった二人の観客を前に歌っていた彼女たちは、今やワンマンライブが国民的行事と肩を並べるグループとなった。激動のハロープロジェクトにあって、フラッグシップグループである理由を横浜アリーナでのワンマンライブで見事に証明してみせた℃-ute。6月12日(金)にはテレビ朝日のミュージックステーションにも出演が決まっている。 11年目となる2015年、ハロプロを牽引し新たな道を切り開く、開拓者としての挑戦がはじまる。 ●セットリスト M1 まっさらブルージーンズ M2 即 抱きしめて M3 大きな愛でもてなして M4 わっきゃない(Z) M5 桜チラリ M6 I miss you M7 悲しき雨降り M8 褒められ伸び子のテーマ曲 M9 メドレー (夏DOKIリップスティック~ディスコ クイーン~地球からの三重奏~君の戦法~通学ベクトル~One's LIFE~江戸の手毬唄Ⅱ) M10 心の叫びを歌にしてみた M11 世界一HAPPYな女の子 M12 Flashdance...What a Feeling M13 次の角を曲がれ M14 君は自転車 私は電車で帰宅 M15 The Middle Management~女性中間管理職~ M16 ひとり占めしたかっただけなのに M17 アダムとイブのジレンマ M18 悲しきヘブン M19 Midnight Temptation M20 都会っ子 純情 M21 Kiss me 愛してる M22 僕らの輝き M23 ザ☆トレジャーボックス M24 超WONDERFUL! M25 Danceでバコーン! M26 たどり着いた女戦士 EN1 JUMP EN2 我武者LIFE ■関連ニュース アプガ・℃-ute・藍井エイルが登場!ニコニコ超会議2015「超音楽祭」1日目レポート (2015年05月13日)
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