声優アーティストの石原夏織さんの1stライブ「Sunny Spot Story」が29日、埼玉・大宮ソニックシティ大ホールにて開催された。
『Sunny You』(アニメ『怪獣娘(黒)~ウルトラ怪獣擬人化計画~』主題歌)で、ステージに設置されたセットの上段から登場した石原さんは、2階まである客席の全体を見渡して「Sunny Spot Storyへ、ようこそ! みんな、楽しもうねー!」と高らかにライブのスタートを宣言。歌の途中でセットから降りていき、ステージの前方に歩み出ることでファンとの距離も縮まり、より会場の一体感が増していく。
続く『CREATION×CREATION』(スマートフォンゲームアプリ『絵師神の絆』主題歌)の冒頭では「みんなも一緒に声出していくよー」と客席に呼びかけ、ファンはそれに応えて一段と熱気のこもった声を出していく。その声援を受け取った石原さんはすっかり笑顔になっていた。
「12月29日、この日をずっと待っていました! こんなにたくさん集まってくれて、みんな素敵な笑顔で本当にうれしい!! みんな、幸せですか? 私も幸せ~!」と叫ぶ石原さん、3曲目『虹のソルフェージュ』、4曲目『半透明の世界で』と歌を重ねていくうちに、さらに幸せが増幅されていくようだった。
5曲目は「私にとって素敵な気持ちをたくさん教えてくれた、かけがえのない作品」というTVアニメ『色づく世界の明日から』より、オープニングテーマ『17才』をカバー。ちょうど地上波で最終回が放送された直後のタイミングということもあり、タイトルコールをした瞬間には驚きと喜びの入り混じった大歓声が客席から沸き起こっていた。
また、ヒロインの鶴眞心乃枝役で出演したTVアニメ『この中に1人、妹がいる!』からはエンディングテーマ『Heavenly Lover』を"鶴眞心乃枝ソロver."として披露した。
『Orange Note』ではさわやかな、『empathy』『雨模様リグレット』ではちょっとしっとりとした曲を歌い上げ、さらに、その間に流された映像では神奈川・さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの人気アトラクション「マッスルモンスター」におっかなびっくりしながらも果敢に挑戦する姿が映し出されるなど、中盤ではさまざまな感情の振れ幅を見せた。
そんな石原さんがクールな表情でキメたのが『Ray Rule』から始まるダンスパート。4名の"夏織ダンサーズ"を引き連れてのパフォーマンスはスタイリッシュさと力強さを兼ね備え、映像内で泣き虫な一面を見せた石原とはまるで別人のようでもあった。そして『Blooming Flower』を歌ってライブ本編を締めくくる。
アンコールを受けて再びステージに姿を見せた石原さんは、このライブにかけた気持ちとファンへの想いをゆっくりと語り出す。「今年1年はファンのみんなと近くで会うタイミングが多くて、いつもみんなが優しく受け入れてくれるし、"1stライブ楽しみにしてるよ"と言ってくれる言葉が力強くて……。本当にこの日が迎えられたことが、私はすごくうれしかったです。デビューしてから、まだ1年たっていないけど、みんなのおかげで毎日幸せな日々を送ることができました。これからもみんなとたくさん一緒に歩んでいきたいし、ちょっとずつ思い出を積み重ねていきたいと思っています。なので、これからもずっと、よろしくお願いします!」と泣き虫の石原さんが、こぼれ落ちる涙を抑えながら語った。そして『♮ Melody』、そして二度目の『Blooming Flower』でライブはフィナーレを迎えた。
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